型枠組立
型枠工事は、建築現場においてコンクリートを流し込む際に使用する型枠(フォームワーク)を組み立て・解体する工事です。
建物の構造や形状に応じて、適切な型枠の設計や、現場での正確な組み立てのスキルが求められます。
この作業が雑に行われると、コンクリートがゆがんだり強度が下がってしまい、
建物の安全性や耐久性に重大な影響を及ぼします。
型枠解体
流しいれたコンクリートが完全に固まったあとは、組み立てた型枠を解体していく作業が始まります。
固まったコンクリートを傷つけることがないよう、丁寧に作業することが大切です。
しっかりと段取り通りに進めないと、資材の落下や足場からの転落といった事故につながりかねないため、
安全第一で慎重に作業を進めていきます。
翔徳組の一日の流れ
作業開始
現地集合の場合を除き、基本的には事務所に集合したあと、7時30分に到着できるように現場に移動します。
現場に到着後は当日の流れを全員で共有・確認し、それぞれの役割分担を決めます。
定められた作業工程に従って、安全面に気を付けながら作業に取り掛かります。
10時頃には30分程度の休憩を挟みます。
お昼休憩
12時からは一時間の昼休憩です。
開始時刻は現場によって前後しますが、午後の作業を元気に進めるためにも休憩は大切です。
午後作業
昼休憩が終わったら午後の作業が始まります。
15時には30分の休憩が挟まります。
作業終了
17時になればその日の作業は終了です。
使った工具を片付け、清掃をしっかりと終えたら次回の作業に備えてゆっくりと体を休めましょう。
型枠工事で必要な資格は?
型枠大工になりたい際、基本的には必須の資格はありません。
しかし、さらなるスキルアップを望む場合には資格取得が大切です。
ここでは、型枠工事に関連するいくつかの資格を紹介します。
玉掛作業者
玉掛作業者は、型枠大工の資格取得として一番最初に推奨される資格です。
玉掛けというのは、クレーンなどに資材をかけ外しする作業のことです。
掛ける作業にも外す作業にも資格が必要となるため、搬入作業がある現場では100%役に立つ資格になっています。
玉掛けの試験は18歳から受験することができ、難易度も低いため、ぜひ取得しておくことをお勧めします。
型枠施工技能士
型枠大工が持っておくべき資格の中で代表格といええるのが、型枠施工技能士です。
この資格は、コンクリートを流し込む型枠の組み立て図を作成し、組み立てる技能を認定する国家資格です。
難易度が高い順に一級・二級・三級まであり、一番易しい三級は実務経験があれば受験することが可能です。
国家資格であるため、取得すれば型枠大工として高い能力を持っていることが示せるでしょう。
型枠支保工(かたわくしほこう)の組み立て等作業主任資格
コンクリートを流し込む際、設計通りの形に固めるためには型枠がずれてしまわないように支えが必要です。
この支える役割を担う作業が型枠支保工となります。
型枠支保工を行うには「型枠支保工の組み立て等作業主任資格」という資格が必要となり、取得には合計約13時間の試験と1時間の修了試験を受ける必要があります。